当時はスペイン風邪が流行り、多くの人命が失われた。
昨今のコロナ禍でも「100年前のスペイン風邪は・・・」などと取りざたされている。
今から102年前、芥川龍之介はこの地で執筆活動をしていた。
芥川もスペイン風邪にかかり、衰弱し、辞世の句まで詠んでいる。
下宿先だった野間西洋洗濯屋(現存しない)あたりから由比ガ浜へ出てみた。
海っぺりだから、当時とそんなには変わらない景色のはずだ。
芥川は病弱だったが泳ぎが得意で、よくこの海で泳いだという。
帰りに、しっとりとした釜揚げシラスを求めて直売所に行けば、今日はしけたので、漁に出られず、
「ちりめんじゃこしかない」と、不愛想に言われる。
トホホ・・・。
夜、酒のつまみに、カリカリに乾燥したちりめんじゃこをほおばれば、
塩気が勝った海の味がした。
コメント
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撮影された、時間帯はいつ頃なのでしょうか。画面右側の暗部、砂浜のグレイ、輝く海面、マイルドな空色と、四種のト―ンが印象的です。この様に、B&Wでも多彩な表現が出来るものなのですね。
P.S.ちりめんじゃこの佃煮も美味しいですね。
撮影したのは12時40分です。この時間帯だと海面に反射する太陽の光が、ご覧のような位置になります。海景は水平線と海と砂浜という要素しかないので、漠然としてしまい難しいのですが、右隅にある小屋と背景に見える稲村ケ崎が、その点を救っていると思います。水平線もカメラアングルが斜めに入っているので、真横にならずにすみました。小さく存在している人間のシルエットもポイントになっています。