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報国寺の五輪塔。
一見無造作に並べられているが、これらの石仏は141年続いた
鎌倉時代の終焉を物語っている。
新田義貞が後醍醐天皇に加担して鎌倉を滅ぼし、幕府は滅亡した。
その戦の死者北条軍の墓だと言われている。
もちろん庶民のそれではない、名のある武士や僧侶の供養のためである。
数えきれない下々の者は、そこらに穴を掘り、埋められたり、海に流されたりしたのだ。
風雪に耐え、丸くすり減り、苔むす石塊を見ると、しみじみとした感慨に耽る。