「雨上がり、朝」シリーズが三本続いたので、少し目先を変えます。
これも自宅から徒歩2分にある場所。
藤棚は、1年の中でほんの1週間ぐらいしか楽しめないけど、その間はほんとうに
素敵な姿を見せてくれる。これを逃す手はないと思うのです。
今日から同じ場所で撮った写真を印象を変えて三枚お見せします。
藤は、はるか『古事記』から語り継がれている花です。
平安時代に書かれた『源氏物語』には、藤の花を美人になぞらえています。
ギンギンギラギラした彩度の強い現代の色彩感覚では、鈍く感じられるかもしれないけど、
いにしえ人の感性では「優雅」かつ「高貴」な色として受け入れられたのだと思えるのです。
藤の花の淡い色調と、柔らかく枝垂れるさまを文章として書き表す心情に
古き良き日本人の美意識が窺えます。
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