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鎌倉も由比ガ浜から、鶴岡八幡宮までは平坦な道だけど、本殿の裏手は
大臣山という小高い崖になっている。
少し谷戸を歩けば、やがて尾根の崖に道を遮られてしまう。
この地形が平安時代にまで、さかのぼるいにしえの景色をとどめる所以とした。
東慶寺にもこの地の典型がある。
境内を行くと、崖にでくわし、そこにあるのは岩煙草だった。
雨上がりに少しだけ陽ざしがのぞいた。
雨に濡れた緑色の葉と星形の紫の花が見えてきた。
私は立ち止まらざるを得なかった。